
氷菓 11話「愚者のエンドロール」
の感想を
そう、それが理由
結果を聞けば、納得できる全てが説明できる
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「奉太郎が心底そう思うなら、僕はそれでもいいよ」 「・・・・・・・・・。」
皆口をそろえて こう言った
『 あのラストは面白かった、でもあれが本郷の脚本とは思えない 』
色々具体的な理由を上げていたけど、それらは後ずけの様に思える
このラストを見た瞬間から、3人とも直感的に違うと感じ取ったからだとおもう
推理に振り回されていた「折木」とは違い、3人は微かにではあるが真実が見えていたのかもしれない
「折木」の自信満々で長く伸びたその鼻を、「茨たち」はボキッと見事にへし折った
「福部」にしてみれば、友人の間違いを正そうとしての言葉だったろうけど
今の「折木」からしてみれば、クリティカルヒットな痛み
もう当人も間違いだったと分かっているのに、なぜか言い訳をしてしまう
省エネ主義者で努力家に敬礼する立場の「折木」にとってみれば
一世一代、全身全霊をかけた”頑張る行為”だったんだろうけど
その大賭けが大失敗に終わる事が受け入れられなかったんだろうな…
それと、間違いをしてしまったことへの絶望感を、同時に味わってしまったことだろうね
”身の丈にあった事をしろ”とか言う、ことわざがあったような気がするけど
今回の「折木」はまさにそれだね、でも少々可哀そうでもある

「御冗談を、あなたが見ているのは結論だけだ」 「それが何か」
事の顛末というものは、意外なところに落ちているものなんだな
『 アドリブや脚本の矛盾が途中で生じてしまい
「本郷」の脚本が途中から収集が付かなくなってしまうが
それを言い出せず、寝込んでしまった。 』 と考えていたが…
どうやらその自分の推理は、中盤ほどしかあっていなかったようだ
まさかこの一件に黒幕がいて
それがまさか頭を下げて頼んできた張本人「イリス先輩」が全ての発端だったとは!!
「折木」は少なからず「イリス」の事を信頼していたからに、これはキツイな…
自分の才能を認めてくれたと思った言葉が、実はただ利用したいがための嘘と
光を浴びる事を嫌う「折木」が、久々に太陽の下に出た結果、墓穴を掘る羽目になるとはね
これは、自分への希望も自信も、へし折られて、言葉にならないほど悔しいだろうな…
あの映画の真犯人のカメラ君の様に…
「折木」は「イリス」に、華麗に”叙述トリック”をかけられてしまっていたんだな

「脚本を却下したかったんでしょ」 「私は失敗させるわけにはいかない立場でした」
プロジェクトを失敗に出来ない立場か…
結局、「本郷」のためと言うよりは、失敗を許さない「自分」のための嘘だったんだな
それにしても、困っていた「イリス先輩」に
推理が得意な省エネ主義者を紹介した3人目の人物「あ・た・し」が、あの「強盗キラー」だったとはね
意外すぎる人物に驚いたけど、言われてみれば一番ふさわしい人物かもしれないね
それにしても、古典部に「折木」を派遣した張本人が、今回の一件の解決を「折木」に吹っ掛けるなんて
まぐれではない、何かの意図を感じる…
もしかして、最初からこの映画の一件の真相を暴く事を「折木」に期待しての、推薦だったのかも
そう考えると、この3人目は「える」や「イリス」なんかより
ず~っと上手く「力」を使える存在なのかもしれないな… あ~恐ろしや恐ろしや~

「笑わないでください、私と本郷さんは似ていたからだと」 「お前らしいな~」
そうだな、千反田らしいな
映画の真相が分かった理由が、自分と似ているからなんて
頭でっかちな「折木」には出来ない、実に「える」らしい感覚だ
蓋を開けてみれば… いや蓋は飽かずじまいだったけど
「本郷」の書きたかった脚本は、とても単純なものだったな
なんてことのない、ハッピーエンド好きが請じて起こったちょっとした食い違い
今回の一件、蓋を開けてみれば何て事の無いものだったね
一人の責任主義者が撒いた単純な嘘に、皆でまんまとのせられていただけの話
問題と言えば、その責任主義者が非常に利口で知的だったことだね
振り返ってみれば、何て事の無い
省エネ主義者がらしくない事をした、非効率な日常だった と思う今日この頃~
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