
夏雪ランデブー 6話
の感想を
「六花」の何気ない提案に、「篤」は目を細める
手を払いのけ、あいまいを問いただし遠くから見つめる
地縛霊は、まだ未練を残しつつ
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あらすじ
閉じ込められたスケッチブックの中、「葉月」は何をどうすればいいか分からずじまい
一方、体をのっとった張本人は、「六花」のどっちつかずなあやふやな態度に
思わずその手を払いのける発言をする
その行動に「六花」もハッとし、自分にとって「葉月」はなんなのか、頑張って向き合おうとする
そして逃げていた自分の想いを見定め、言葉にした
分かってはいたけど… 「篤」はその言葉は聞きたくなかった。

「帰れるかどうかも分かんないのに」 「え!?帰れないの、やだなそれ…」
”配役は自分で決めればいい、あなたがどう生きたいかと同じ”
役を与えられていない不完全なお話の登場人物
この世界にとって「葉月」は、不純物のようなものでしかないのかな?
未完で不完全なこのスケッチブックの中のお話
ここを抜け出すには、一にも二にも王子である「篤」が必要なようだ
王子なくして、話の完結も素敵なハッピーエンドも無しか…
どうやら「葉月」は、道筋の無い話にレールをくことがこの世界の”役”なのかも
そうとなれば話は簡単、迷いマイマイな「篤」を引っぱりだせばいい
で… その迷子ちゃんは何処にいる…?
それにしても、ここまで振り向いてもらえず変な世界に飛ばされてもなお
「葉月」は店長を好きで居続けられるとは、たいしたものだな

「君はちっとも変わらない 心変わりはしたけどさ」 「・・・何のこと?」
当人よりも「六花」の事をよく分かってらっしゃるよ…
どっちつかずな行動の理由も、なぜ答えを出さないのかも
そして「六花」の正直な心の声も…
一番の原因は自分(篤)、自分がいなくなれば全てが解決すると分かっている
自分はもう死んでいて、「六花」にしてやることは何も無い事を知っていて
「葉月」が片思いしていて、本人も心のどこかで受け入れていて…
それでも、「篤」は「六花」を手放すことはできないようだね
絶対にあり得ないことだと、分かってはいるんだけど
もう一度、自分と「六花」との暖かい時間を戻ってきてほしいと
心のどこかで臨んでしまっているのかも… しれない…
時が止まった人と、今の時を生きている人
普通交わらない人同士が合わさってしまったから、こんなに悲しいんだろうな

「死んだ旦那を言い訳に使うのはやめてほしい」 「葉月くん・・・」
心の中を見事言い当てられてしまった「葉月」くんに…
いや正確には「篤」だけど、今の「六花」から見たら「葉月」の言葉になるのだろう
「六花」自身も分かってはいたはず…
返事をする覚悟が無いくせに、「葉月」のアタックに浮かれてしまっていたことぐらい
これではいけないことぐらい、分かっていたはず…
でもそれを「葉月」の口からまじまじと言われてしまうと、とてもキツく突き刺さる言葉だ
もしかすると今まで「六花」は、この”痛み”から逃げていたのかもしれないね
痛みに耐えられるほど、「六花」はもう若くないのかもね
もうすでに痛い経験をしてしまっていると言う意味で

「私も葉月くんが好き・・・好き・・・」
分かっちゃいたけど、聞きたくなかったその言葉
勇気を振り絞って出したその言葉を贈った先が… 「葉月」ではなく 「篤」とはね…
前に踏み出した足は、前に進むどころか沈んでしまうようだ
「篤」は1級の恋愛マスターかもしれない
あれだけ押しの一点張りだった「葉月」でも落とせなかった、大きな壁を
「篤」の刺さる言葉は、その壁をぼろぼろと崩した…
そう「篤」は恋愛アドバイザーだったら、よかったんだけどね…
元旦那としては最悪だ…
大事な大事な愛を鳥かごに入れるどころか、自由な空に放ってしまうのだから
見ていられないほどに、不器用だな…
多くの物を背負ってしまうと、前に進むのも一大事なんだな
一歩進むのにも、何かを犠牲にしないと進めないなんて大変すぎるよ と思う今日この頃~
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