
氷菓 17話「クドリャフカの順番」
の感想を
名探偵の登場を期待し、古典部に注目がいく中
「折木」はマイペースに、のそのそと謎を解く
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あらすじ
「千反田」は『期待』と言う言葉を使い校内放送で、精一杯の宣伝をする
そしてその時がやってきた、厳重な警戒の中、校了原稿は燃え上がり失われた
だが、それは「折木」が犯人を突き止め、見返りを貰っての協力で仕掛けられていたものだった
十文字事件の犯人を、文化祭のしおりから導き出していたのだった
この事件の理由とは、作られるはずだった漫画
『夕べには躯に』を越える名作になるはずだった『クドリャフカの順番』
作画担当である「陸山」に思いなおさせて、完成させてほしいからと言うものだった
自分には書けないその名作を作って欲しいという、切実な願いからのものだった
だが、「陸山」はクドリャフカの順番のシナリオを読むことはなかった…

「被害者リストだ、全てこのページから選ばれている」
そうか!
幾度となくカンヤ祭の歩き方が出てきたのは、それ自体が犯行の筋書きだったからか
確かによくよく考えてみると、この学校にはかなりの数の部活があるのに
一つのページに隣り合うように被害者が並んでいるってのは、かなり不自然だったよね
くそぉ~ 何でこんな簡単なことにオレは気付けなかったんだろうか…
作者の3人目までは予想がついていたが、「ナコ先輩」ではなく「田辺」だったとは!?
ありうるが、予想外の人物だったよ

「期待ってのは折木に思っているようなこと?」 「お見事どうしてわかった」
『期待』か…
今回、この単語は非常に重要な意味を持っているようだ
「福部」の言うとおり
自信満々な人間が、何かを成し遂げようとしている友やライバルに
『期待しているよ』なんて皮肉でもない限り、言う事はそうそうないよね
あえて言うのなら『頑張って』とか『応援しているよ』とか『負けないぞ』の言葉
まるで自分には出来ないけど、相手には成功を求めているような…
そんな感じがたしかにする
つまりこの言葉を使ってしまう人は、自分には力の無いと分かっていての言葉
「福部」はそう言いたかったんだろう
自分と「折木」とには絶対的な差があって、どう頑張っても届かないって…
データベースである自分も、名探偵にだってなる事が出来ると信じたかったんだろう

「えっ!?」 「冗談よそんな事本気で言っている訳無いじゃない」
部長の言っていた”冗談”とは
からかう事や、嫌がらせなのかと思っていたけど、そうではなく
自分でも間違っていると分かっているのに、認めない発言の事を指していたんだな
漫研で「伊原」に喧嘩を吹っ掛けてきていたのは
けして「伊原」の事が嫌いとかでも、名作が無いと蹴散らしたかったからでもなく
きっと自分の考えている事が間違っていると認めたくなくての、八つ当たりだったんだろう
自分でも正しいと思っているけど、見て見ぬふりしてきた事を
「伊原」に見事に言い抜かれてしまって、引くに引けなかった、そして認めたくなかった
漫画好きな自分より、初めてで名作を作り出せる「はるな」と言う存在を

「『夕べに』を超える話にだってなるはずなんだ!」
遊びか…
『夕べには躯に』のあとがき、あれは背景担当の人の言葉、つまり「田辺」の言葉
いいものが出来たと言うのも、次もいい作品を作ると言うのも
そして次はもっとすごい物を作ると言うのも、「田辺」の習慣で書かれた文章だった
つまり何が言いたいかと言うと
「田辺」は2人の実力に驚愕し、もう一度凄い作品をと考えていたが…
当の2人、特に「陸山」にとってみれば、『夕べには躯に』は遊びでしかなかった…
凄い力を持っているのに、それを生かすどころか捨ててしまうなんて
才能の無い自分「田辺」にとってみれば、我慢ならない事だったんだろう…
この十文字事件は、この人なりのあがきだったのかもしれない
「陸山」に自分の才能に気付いてほしいと言う、一途な可能性に欠けて

↑ 再度よくよく見ていると、ちゃんといるね左の方に
こんなにハッキリ映っているのに、校了原稿と「千反田」の方ばかり見ていたよ
気にしないと意外と見えないものなんだね~
これを思いついた「奉太郎」はすごいな!!
名探偵だけじゃなく、怪盗としてでも名をはせる事が出来るんじゃないか?
と思う今日この頃~
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コメント
よく聞く話 | URL | -
例えば、何時間もかけて作った1枚の絵を、パッと見て、下書きもなく数分で、しかも自分よりもうまくかける奴をみて、歴然とした差を感じたら、やっぱり悔しいよな
( 13:24 )
よく聞く話 | URL | -
記事中の誤変換文字気づきましたので、ご連絡を
「香料原稿と」
校了原稿では?
( 13:32 )
よく聞く話 | URL | -
そういえば、被服研優先券はどうなったの?
ピンは、ついていないけど被服研優先券は残ってるはず?
あれ?見落とした?
( 13:42 )
ケの人(管理人) | URL | -
Re: よく聞く話さんへ
コメントありがとうございます、そして誤字のご指摘ありがとうございます
『校了原稿』誤字を直しました、これじゃ匂いのする紙ですよね…
そうですね、世の中には生まれながらにして、かなりの差を持つ人が稀にいますよね
自分が努力して積み上げてきた物を、ひょいと乗り越えられたら悔しい事この上ないですね
でも才能を持っているからと言って、それをしなくちゃいけない義務は無い
その才能で凄い物を作ってほしい人の心と、何をやるかは自由な心が入れ違いが
今回の様な事を起こしたように思えます。
あと、被服研優先権ですが… 作品中では使われていないです
テーブルの上にほってあったと思うんですが、いつの間にか消えましたね
( 15:15 )
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わらしべプロトコルは弟にペン先が割れて結論を出せなくなったゴミを押し付けた姉に”鏡を見ろ”と伝える為にあったから手鏡が夕べには骸(友好は骸に)に変わったんだろうな
姉が家にいないのも自分の無能さを弟に見透かされないための逃避なんだろうし
( 19:14 )
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