
夏雪ランデブー 9話
の感想を
「篤」は「葉月」の体で、やり残したことを済ませに進む
腐葉土を踏む感触、進める喜び、でもそれは「葉月」のおかげであって
全てを済ませるつもりが、こみ上げる感情には勝てず
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あらすじ
「篤」の遺品を持つて消えた「葉月(あつし)」を追う
手がかりはないが、最初で最後に一緒に登った山に足が進む
思い出の地、「篤」との少ない思い出をかみしめながら、奥へと進んでいく
そして、もう出会うはずの無い2人は、出会ってしまう
振り向いてはダメだと分かってい入る「篤」だったが、「六花」の涙には勝てなかった
いい加減な世界で未来を探す「葉月」は
前が見えない事に不満を漏らす、不利な自分に不満を漏らす
でも、好きなことには変わりないと言えた「葉月」
だが、その勇敢な想いを裏切って、物語は華僑に突入する。

「いいわけ無いでしょ あなたは王子じゃない」 「その顔で拒否らないで…」
仕事が雑な「小人のおっさん」に、誓いのキスを叩き割る「ミニ六花ちゃん」
順序も流れもストーリぶん投げた世界観、これは作者に抗議が必要だ
この世界で最重要なのは、パッピーエンドでしかないのか?
「篤」は登場していないのに主人公で、「六花」はそんな未登場キャラに一途だし
とことん「葉月」は恵まれない、なんて2人に有意な世界なんだ
物語ってのはご都合主義で当たり前、けどこれはいくらなんでもやり過ぎな気が
だって「ミニ六花」は口を開けば、王子の悪い事ばかり言っている
「葉月」には健康も未来も希望をも持っている、とまで言っているのに振り向くことすら論外
これじゃ生殺しだよ… 殺しか…
前回、「葉月」が怒っていた理由が、今頃になって分かった気がする
この世界は見た目は美しいけど、「六花」を閉じ込めている醜い牢獄
好きなものを手放さないように、エンドを消してしまった世界なんだね

「島尾くん… 島尾くんだよね… ねぇ聞こえてる…」 「・・・・・・。」
こうなっては… 気付かれては… ダメだと分かっていたはずなのに…
時間という船は、過去の死人を乗せて進み続ける
「篤」がいい加減で隠す気が無かったからバレたのか?
「六花」の感が鋭く、真に求めていたから気付いたのか?
たぶんどちらとも、バレてしまった原因は両方にあるだろう
隠す気が本気であるなら、もっと完璧に出来ていただろうに
「篤」は隙だらけ、アレならバレても仕方ないだろう
死人が蘇るなんてあり得ないと、突っぱねることだってできたはずなのに
「六花」はその背中を追った、そうであってほしいと信じて
ダメだと分かってはいたけど、気付いてほしい、そうであってほしい
そんな願いが心の中にあったから、2人は出会ってしまったんだろうな
出会ってはいけないはずなのに
過去の人間が、今を生きる人間に干渉して、良い事なんてあるわけないから
だって未練が生まれてしまうから…

「描くのめんどくさいんじゃない? ねっ王子♪」 「いきなり王子認定? えっ?」
失われたハッピーエンドが復活!? って!?
「葉月」が王子になるんじゃなくて、「葉月」を王子に作り替えるなんて
この乗っ取り幽霊は、「葉月」を食いつぶす気か!?
まさか、スケッチブックの物語ごと「葉月」をエンドってことに…
だいぶ前に見た、第二次世界大戦の沖縄戦を舞台にしたドラマ
現代っ子と、新兵の若者が入れ替わってしまう話
結局最後は、現代っ子が神風になり、新兵は現代っ子の婚約者を手に入れエンド
あれはどこか納得できなかった…
まさか、あの悪夢が再来するのか!?
「葉月」の姿が変わってしまったのは
きっと「篤」の心に生きたい感情が芽生えたからなんだろうな
このまま葉月として生きていこうとか… 思ってしまっているのかもしれない
人の恋心を踏み台にして、幸せを手に入れるようなことを「篤」にはしてほしくない
と切に願う 今日この頃~
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