おもしろくて何が悪い : 【感想】中二病でも恋がしたい！　8話　闇の炎に抱かれて

あらすじ
約束の場所、でもそこに不可視境界線は無いと「ﾌﾟﾘｰｽﾃｽ」に突きつけられる
悲しみと絶望に包まれる「六花」、剣を抜き戦うが 弱った心のまま勝てる相手ではなかった
精神・身体ともどもボロボロになった「六花」は、本拠地に急きょ帰等する
そんな姿を見かねて「ﾀﾞｰｸﾌﾚｲﾑﾏｽﾀｰ」はカバーに出る
だが「勇太」には特別な事は出来ず、側にいることしかできない
けどそれは、2人に変化をもたらす
「六花」は自分の中にうごめく、ただならぬ気配を感じ取った。




「アバロンスマッシャー！」　「いつまでくだらないことを やっているつもりだ！」

終わったことだ… 大人になれ…　と言うけれど
なぜ「十花」まで泣いているんだ…

「十花」の気持ちは分かる、いつまでも見て見ぬふりをする「六花」を何とかしたい気持ちは
いや応でも時間は進む、いつまでも立ち止まっている訳にはいかない
けど、今の「十花」には、お玉を振り回して現実を受け止めろと言う事しかできていない
いや、『できない』と言った方がいいのかもしれない
大人になれと言う「十花」自信も、過去を振りきれていないようだから

じゃ、「十花」が悪いか？　と聞かれればそうじゃないと思う
「六花」と同じく「十花」も、あの時深く傷ついたんだろう
でも、それを無理やり抑え込んで、過ぎたこととして諦めようとしているように見える
「十花」は、大人になって割り切ったんじゃなく、大人になるしかなかったんじゃないだろうか？
親の死を悲しむ気持ちは、同じく深く癒されずに残り続けて…
それでも、切り捨てて見捨てるようなことはしなかった、多分家族だからだろうね
「六花」の踏ん切りがつけば、自分の思いも晴れると思っているのかもしれない
それが決闘と言う形で表れていた

おたまを振り回していたのは、「十花」なりのなぐさめ行為だったのかも
戦う時だけが、「六花」と触れ合うゆいつの時間だったんじゃないだろうか






「世界の記憶を呼び起こしたと？」 「そんな風にも感じたかな… 忘れたい…」

”元”だから分かる、その気持ち

前に「勇太」が「六花」の世話をしているのは、ただ単に面倒見がいいからじゃなく
自分の元には戻せない過去を直したい…、そんな思いからなんじゃないだろうか？
と考察したが…

その考えは大まかはあっていたようだけど、どうやら少し違ったよう
『中二病』を治したいとか、そんなちっぽけなものではなく
あの時感じた孤独感、救いが無かった自分
今目の前にいる「六花」も過去の自分と同じ場所にいる、だから救ってやりたいと
今の自分なら、手を差し伸べられる立場にいる
　だから「六花」の側に居続けているんじゃないだろうか
あの時感じたどうしようもない感覚、そこから救ってやりたいと…

過去の自分と、今の「六花」
傷を癒すために、大きな壁を乗り越えるために、一緒にいるのかもね




「勇太！」　「立花だぞ中二病全開だぞ…」　「高校生だぞ もしもし！？」

あくまでも恋人対象とは認めないつもりなのか
まさか、中二病「六花」を人間として認めていないのか！？

まったく「一色」は、何をしでかしてくれているんだか
恋愛マスターになるとか言って、やっている事は3流レベル…
なんでもかんでも恋愛にくっ付けようとするのは、悪い癖だぞ！！

まあそんなアホな助言で、眼中の外にいた「六花」を「勇太」は再確認した
これでよかったのかと聞かれると難しいが、これでよかったんだろう
ところで、『恋愛対象』って何処から何処までの人を指すのだろうか？
今まさに2人が立っているのは、友と恋との境界線にいる
仲のいい友達＆仲間と 側にいたいと願う恋人との違いは、何処にあるんだか
どっちも、近くにいたら楽しい嬉しいと部分では同じなんだろうが、違うもの
明確な違いを求められると…　難しい…

「勇太」にとって「六花」は？　「六花」にとって「勇太」は？
2人の目には、お互いはどのように映っているんだろうか、気になるところ




「いやまて いやでも…　なんだこれは？」　「新たな契約の証し」

初めて期待したキスの味は、水性ペンの香り♪


2人は、はたから見ると、つき合っているように見える…　けど
どうもその心は、見えている部分とは少し違うものなのかもしれない
言葉にしにくいが、タッグ・バディー・俺の背中はお前に任せた！　のような
恋人と言うよりは、お互いに支え合い救い合う様な関係なんじゃないだろうか
ベストパートナー的な

とても心を許しあえる仲間って、いいね♪
お互いのいい部分を尊重しあえるって、いいね♪
わくわくドキドキしあえるって、いいね♪
側にいてほしいと思えるって、いいね♪
でもそれって…　つまり…



サナギ状態の関係が、あともう少しで羽化しそうだね
生き物全てが謳歌する春は近い！！　かもしれない…　　今日この頃～　

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